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Showing posts from November, 2011

Android 4.0 Ice Cream Sandwichのフォントは、なんだか変な味がする。

 Google / Samsung introduce Android 4.0 Ice Cream Sandwich 先日発表されたAndoroid 4.0 Ice Cream Sandwithの新しいフォント「Roboto」について。 今回のバージョンアップではフォントに力を入れて来ているそうで、発表時にも大きく扱われていました。 GoogleでAndroidのデザインを担当するMatias Duarte氏によると、新しいフォントRobotoは「わかりやすくて親しみやすく、Androidを魅力的にし、もう少し人間らしくするものでなければならなかった」ということを出発点に作られたそうです。 インターフェイスの根幹を成すフォントに、これまでにない力の入れようを感じるわけですが、よくよく見てみると、ところどころ違和感をデザインになっていて、それが独特の変な味を醸し出している印象を受けました。 その違和感とは何か、他の様々なフォントと比較して、その「変な味」の理由を考えてみることで、モヤモヤした感覚をスッキリさせてみたいと思います。 変な味その1:雰囲気 Robotoは「人間らしさを追求したフォント」だそうですが、筆記体の風合いを持つヒューマニストスタイルと、Helveticaのようなネオグロテスクスタイルが混在していて、なんともバラバラなテイストになっています。 読みやすさを重視するために色々なフォントの良い所を取り入れていったそうですが、美味しい物だけを集めて並べてもそれぞれが主張してしまってなんだか分からない料理になるよりは、フルコース料理のように全体で見たときにバランスのとれている方が読んでいて心地よいのではないでしょうか。 変な味その2:エレメント Droid Sansではすべてのエレメントが統一されていましたが、Robotoではそれぞれ違うデザインが施されています。 この理由について、RobotoのフォントデザイナーChristian Robertsonによると、Helveticaのように閉じた「a」や「s」などが、文章として並んだときにリズムを生み出し、美しく読みやすいデザインになることから、それらをアレンジしたデザインにしたそうです。 これは賛否両論ありそうですが、考え方の指標として、GeorgiaやVer

「もしもJobsとAdobeがtwitterをしていたら。」
3年半以上にも及んだ、FlashをめぐるJobsとAdobeの論争まとめ。

とうとうAdobeがモバイル向けのFlash開発中止を発表しました。 プラットフォームとして大成功を収めてきた1つの技術がいかにして衰退していくのか。 その流れを分かりやすく振り返るために、JobsとAdobeによるFlash論争の歴史を、twitterのタイムライン風にまとめてみました。 タイムライン風なので下の方からどうぞ。 こうしてみるとAdobeが「We Love Apple」というツンデレキャンペーンをしかけてきたあたりから勝敗は決まっていた感じがしますね。 PCはFlash、モバイルはHTML5というかたちで注力していくそうで、これからどうなっていくのか…。まだまだ混乱は続きそうです。 Tweet

シンプルさと一貫性。

Google+にはじまり、じわじわとサービスのデザインを向上させているGoogle。 先日Gmailやリーダーもデザイン変更になり、シンプルでとても使いやすくなった感じがします。 Googleの公式ブログによると、今回のデザインは「Google のサービスをよりシンプルで一貫性のあるものに変更しています。」とアナウンスしており、言葉通りにシンプルさによって見やすくて使いやすいデザインが実現されていると感じます。 では、具体的にどういったところが「シンプルで一貫性のあるもの」なのか、デザインが変更された主要なAppsである、Gmail、カレンダー、ドキュメント、リーダーのデザインを分解し、それらをまとめてみることでシンプルで使いやすいインターフェイスの理由に迫ってみたいと思います。 1.構造の一貫性 アプリケーションの構造が、メニューバーは上部、情報のカテゴリはサイドバーに、メインの情報は右中心にかならず構成されていて、全体を通して同じ構造になっています。 これによって、アプリケーション間の切り替えに戸惑うことなく、スムーズに操作が行えるようなデザインになっています。 2.配色の一貫性 モノトーンをベースとした配色に、操作している時に一番重要とされる要素が、配色の中で一番目立つ色であるオレンジ色になっています。 他にも検索ボタンの部分は青色で統一されていたりと、全体の中で色の意味が統一されています。 配色における選択と集中が効果的になされていて、重要とされる要素が一瞬で認知できるようなデザインになっています。 3.アイコンの一貫性 フラットで色数が抑えられていることによって、小さなスペースでも高い視認性を持ち、アイコンがたくさん表示された場合でも互いの要素を干渉せず、全体での調和がとれるようなデザインになっています。 正直、アイコン単体では何を表しているのか分からない位シンプルすぎるかと思いますが、コンテクストに沿った形で配置された時に、最小の表現で最大の効果をもたらしてくれています。 4.状態表示の一貫性 ステータスが変更されたときに、必ず上部に同じ様なデザインで表示されるようになっています。一貫した表示方法によって、変化が起きた事を確実