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「音楽」と「デザイン」が一体化した空間。ロンドングラフィックデザイン展『UK? OK!!』


渋谷のパルコで開催されている、ロンドングラフィックデザイン展『UK? OK!!』に行ってきました。

UKのデザインシーンを支える各デザイナーの「Sound」をテーマにしたグラフィックとインタビュー映像がボックスごとに展示されています。

いろんな音楽のジャンルの発祥地なだけに「Sound」の多彩な表現があり、「UKのグラフィックデザインシーンは音楽と密接な関わりがある」ということを空間を通して感じ取る事が出来ました。

この展示で面白かったところは、作品がボックスごとに断絶されていることで、それを下から能動的に「くぐる」ことによってデザイナーの持つ世界と面と向かって向き合う事ができるところです。

その中で特に興味深かったのが、Tom hingston studioとTappin Goftonのインタビュー映像におけるコメントの共通点です。

「UKのシーンは小さなインディペンデントなスタジオが創っている」Tom hingston studio
「アイデアと情熱さえ持っていれば世界的なプロジェクトは成功させられる」Tappin Gofton

とても野心的なコメントで、シーンを創り上げることに規模は関係なく、どういった意識をもってデザインに関わっていくかを考える事が重要なのではないかと思いました。

ラスト3日間中だったので、TomatoのSimon taylorが制作されたスペシャルサウンドとのコラボレーションも行われていて「音楽」と「デザイン」の関係性を改めて考え直す良いきっかけとなりました。

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