30 Essential Typefaces for a Lifetimeが届きました。
渋谷のLIBROで見て欲しいなと思い、何となくamazonで調べてみたら海外の書店だと新品で半額以下だったので、書店にいながらもamazonで注文してしまいました。
アメリカからの発送でよほど過酷な旅をしてきたのか、新品にもかかわらずカバーがくたくたで、労をねぎらってあげたいぐらい疲れた本でした。まあ、半額以下だったのでよしとします。
本の内容は、世界中で多く使用されている主要な欧文書体の制作背景・主な用途・作品事例が様々なデザイナーのインタビューとともに掲載されています。
Avenir,DIN,Frutiger,Sabon,Times New Romanなどについてまとめられていて、様々な定番書体の背景を理解するのにとても参考になります。
和書だと欧文書体に関する本が限られてくるので、英語を身につけて洋書で知識を広げる事の大切さを痛感します。
この本で面白かった部分は小林章氏のAvenirついての話です。
・「Avenir」は「Futura」より良いデザインを目指した書体(Futuraとはラテン語で「未来」の意味)
・Avenirはフランス語で「未来」を意味する
AvenirはFuturaを出発点とし、共に未来を意味する書体でありながら、より良い未来への想いが込められた書体だということです。
書体の名前の由来を知る事で、また違った視点で関わり合う事が出来る。
知れば知るほど面白い世界ですね。