Skip to main content

日本のデザインに脈々と流れる「桑沢イズム」を感じ取る。「SO+ZO展」


日本のデザイン界、アーティスト界の歴史に名を刻んできた「桑沢デザイン研究所」と「東京造形大学」の企画展。多くの優れた人材を輩出している教育機関。その秘密を少しでも探るべく行ってきました。

圧倒的な作品群
約100人の方々の多岐にわたる作品群は、とても密度が濃く、その量の多さから優れた教育機関であることの証明を目の当たりにすることができます。

ユニークな授業
「100円でどれだけ良いデザインをみつけることができるか」という様な課題があるそうで、デザインの視点を養えるようなやり方はとても勉強になりました。

桑沢イズム
教育思想の根幹にある「社会をよりよくするためのデザインを実現するために、デザインをする人間そのものが社会的、良識人でなければいけない」という考えは、現代社会におけるデザインのありかたの源流を成しているのだと思いました。

展覧会を通して感じた事は、徹底して「考える」ということ。
普段、小手先の技術に頼りすぎて本質的に考えることをおろそかにしがちなので、この展覧会を通じて「桑沢イズム」を感じ取る事で初心を思い出す良いきっかけとなりました。

テクノロジーの発達が加速度的に早まっていく中で、それを使って創造する人間の思考は追いついているか。
デザインを過去から未来へと見据えることが出来る良い展覧会です。

Popular posts from this blog

細かすぎて伝わりづらい!
iOS 5のデザイン変更点まとめ。

iOS 5のリリースやiCloudの開始、iPhone 4Sの発売と、ここ最近のAppleのプロダクトが一通り出そろった感じですね。 3GSを使っていて常々もっさりしていたので、早速iPhone 4Sに乗り換えたところ、画面の中をスケートをしているかのようにスイスイ動いてくれてとても快適です。 2年前に3GSを使っていたときは、なんて速いんだろうと思っていたわけですが…慣れとは恐ろしいものです。 さて本題ですが、ここ数日使っていた中で気付いた、細かすぎるデザイン変更点があったので 前回のLion と同じようにまとめてみました。  細かすぎるデザイン変更点第2弾、今回も目を凝らしてどうぞ。  1.アイコンバッジ  iOS 4のアイコンバッジのシャドウは濃いめのブラックで強めのシャドウになっていましたが、iOS 5ではグレーっぽく明るくなっています。 全体的に比較してみると、iOS 4のシャドウは浮いている感じがするので、明るくなったことで画面全体のトーンにまとまりが出たように感じます。 2.ボックスデザイン 設定画面などのボックスデザインが、iOS 4ではフラットなラインに対して、iOS 5ではシャドウとハイライトが追加されて立体的なデザインになっています。  iOS全体で同様の立体的なデザインが適用されているので、デザインの一貫性がより高まった感じがしますね。  3.メッセージのハイライト これは賛否両論ありそうですが、iOS 4ではメッセージの文字がプレーンなテキストだったのに対して、iOS 5ではハイライトが追加されてこれまた立体的なデザインになっています。 他にも吹き出しの背景色やシャドウが明るくなったことで、背景と文字のコントラストが高くなり、個人的には文字の可読性が高まって良くなったと思います。  5.回転ロックボタンの厚み iOS 4では回転ロックボタンのシャドウ距離が3pxだったのに対して、iOS 5ではシャドウ距離が4pxとなって、より立体的に見えるようになっています。 反対にミュージックアイコンのシャドウ距離は3pxで変わらずのままですので、1pxの違いをデザインすることで、回転ロックという 機能アイコン と、ミュージックを起動...

The law of beauty hidden behind the iCloud icon.

On the other day, iCloud has been introduced to the world and it became a big topic of conversation. The design of icon is refined as ever. Let's think about why it looks so beautiful. Changing the point of view a little, I'll try to find out the reason of its beauty by focusing on icon design itself. At first, let's take a look at its appearance. Its shape is balanced while the outline is irregular. It may looks easy to settle the whole shape as cloud-shaped with simplicity and balance, however, it's not that easy. It's actually a refined design. We can't approach the reason of beauty only by just looking at. So, let's peer into its design. As some of you may already notice, there are four circles hidden in the whole shape. At first glance, the curve looks irregular. Although, if you look at it further, it turns out that it has a balanced shape composed of precise circled. In short, it tells that the beauty of icon comes out of the geometry. Howeve...

細かすぎて伝わりづらい! iOS 6のデザイン変更点まとめ。

iPhone5やiOS 6のリリースなど、アップルユーザーにとって目が離せない日が続いていますね。 iOS 6に関しては地図アプリが散々なもので正直ガッカリですが、UIは全体的に使いやすくなって、じっくり観察してみると細かすぎる変更点も健在でした。 大きな変更点に隠れた細かすぎる変更点たち、その涙ぐましささえ感じる進化をどうぞ! ■設定アイコン iOS 5では歯車の形が尖っていましたが、iOS 6では角が丸くなってソフトなイメージになっています。 OSXの設定アイコンと同じになったので Back to the mac の方針がアイコンでも徹底されているようですね。 ■時計アイコン 設定アイコンと同じ様に、iOS 5では時計針のシャープな印象でしたが、6では太さが一定になり、角張った印象になっています。 Apple製品がブラウン製品とよく似ている という事から考えると、 ブラウン社のアラームクロック に、よりデザインが似てきていますね。 ■ヘッダー iOS 5では光沢感のある質感になっていましたが、iOS 6ではそれがなくなってマットな質感になり、さらにシャドウが追加されています。 iPhone 5の背面もマット加工がされていることから、ハードとソフト両方の質感を統一してきているということが分かります。 ■アクションシートのボタン ヘッダーと同じ様に、光沢のあったものが、iOS6では光沢感がなくなりマットな質感になっています。 個人的には光沢のある感じも好きでしたが、新しいボタンもグラデーションの感じが綺麗で良い感じですね。 ■カメラアイコン やや角張った印象のアイコンでしたが、iOS 6 ではより丸っこくなってかわいらしい感じのアイコンになっいます。より親しみやすさを重視して来ているということでしょうか。 ■キーボードの角 iOS 5ではキーボード下部に角丸の処理が加えられていましたが、iOS6ではそれが無くなって直角になっています。 ジョブズ氏の伝記で、アップル製品で角丸が多いのはジョブズ氏が角丸にこだわっていたから、というエピソードがありましたが、もうその必要性が無くなった、ということでしょうか。 ■メッセージアプリ iOS 4からiOS 5に変わった際に追加...