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細かすぎて伝わりづらい! iOS 7のデザイン変更点まとめ。

iOS7はフラットなデザインに大きく変更されてついにこのシリーズも存続の危機か!
と、思いましたがさすがのAppleさん、一見変わってない様に見える部分でも徹底して細かな変更がされていました。
正式リリースは今年の秋ですが、ひとあし先にiOS 7の紹介ページにある画像から分かるAppleの匠たちの手の込んだ仕事をどうぞ!


■Wi-Fiアイコン
iOS 7ではステータスバーのアイコンが全体的に小さくなっています。Wi-Fiアイコンはただ縮小するのではなく、それぞれの境界を3pxに維持したままで、アイコンが小さくてもはっきりと見える様に視覚調整がされています。


■回転ロックアイコン
矢印のサークル線が2pxから1pxになって、よりシャープな印象になっています。他のアイコンデザインが全体的に細い線で構成されていることから、iOS 7のフォントHelvetica neueのシャープなイメージ合うようにすべて作り直されたのではないでしょうか。


■時計のアイコン
iOS 7のデザインはジョナサンアイブ氏が主導したということから、よりシンプルなデザインになって、ディーターラムス氏のデザインにより近くなった気がします。 よくよく見るとフォントもOS全体で使われているHelvetica neueにきちんと変更されて統一感が出る様に徹底されています。


■メッセージアプリアイコン
一見単にフラットになっただけで、同じ形に見えますが、補助線をひいてみると吹き出しがより丸みを帯びて大きくなっていることが分かります。 iOS 7のアイコンは右図のようなグリッドシステムを用いているそうで、吹き出しの形もその中にある円で形が構成されており、造形よりも深い設計の部分から統一感が出る様に図っていることが分かります。


■電池アイコンの幅
電池のアイコンの枠がシャープな線になり、少し横長のデザインになっています。 ユーザーがよく見る部分を大きくして電池残量を分かりやすくしたのか、はたまた次期iPhoneのバッテリーが長持ちになる?ということでしょうか。


■アイコンの角丸
iOS 7はアイコンの形状がより丸みを帯びたデザインになって、ホーム全体画面が柔らかい感じのするデザインになっています。 また、9to5Macによるとアイコンの角丸は形状を徐々に変化する「徐変」処理が施されており、インダストリアルデザイナーであるアイブ氏の考えがソフトウェアデザインにも応用されています。


■ホーム画面
iOS 7ではアイコンの角丸が大きくなっただけでなく、アイコン自体のサイズも大きくなっています。 それに合わせて、iOS6でバラバラだった間隔も均等になっています。 次期iPhoneは違う解像度がでると予想されているそうで、単に画面のバランスを整えるということだけでなく、異なる解像度の画面も視野に入れた変更なのかもしれません。


半透明のガラスのようなレイヤーで階層をわかりやすくした構造や、アイコンの新しいグリッドシステムなど、単に見た目をシンプルにするだけに止まらないアイブ氏のデザイン哲学が徹底されていますね。
全体的にカラーのトーンが明るくなっていることから、次期iPhoneではiPod Touchのようなカラフルなバリエーションがでるのではないかと個人的に予想しております。
今回のiOS7にとどまらず、これからのAppleがつくり出すデザインがどう変わって行くのか楽しみですね。


  ■One more thing!
iOS 6では地図の場所がApple本社であるInfinite loopのCampus 1でしたが、iOS 7では少し移動して新社屋であるCampus 2の場所になっています。
2015年に完成予定だそうですが、もうデザイナーの気持ちは新社屋なのかもしれませんね。

過去のシリーズはこちらからどうぞ!

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